10周年記念 内田真礼×クリエイター対談
ZAQ
紙に“鬼才”って書いたのを覚えてます(笑)(ZAQ)
ZAQちゃんは特別な人です!(内田真礼)
—内田さんとZAQさんの出会いといえば、内田さんが主演で、ZAQさんがOPテーマアーティストだったTVアニメ『中二病でも恋がしたい!』ですよね。
内田 そうですね。実際に会ったのはEDテーマ「INSIDE IDENTITY」(Black Raison d'être)のレコーディングだったと思います。
※Black Raison d'êtreは、小鳥遊六花(CV:内田真礼)、丹生谷森夏(CV:赤﨑千夏)、五月七日くみん(CV:浅倉杏美)、凸守早苗(CV:上坂すみれ)によるユニット。
—その頃の印象を覚えていますか?
ZAQ その頃はまだ、曲は書いていたけどディレクションをする立場ではなくて、後ろでわいわいしているおばさんだったんです。いけいけー! がんばれー!みたいな。でも、真礼ちゃんは1テイク1テイク、全部違うものを出してくるんですよね。これもいい! あれもいい! そう来たか!みたいな驚きがあって、私、紙に“鬼才”って書いたのを覚えてます(笑)。天才ではなく鬼才だと。芝居もそうだけど、いろんな引き出しを持っていて、それを歌声に乗せるスキルが、若いのに備わっている。何だこの子は!と、末恐ろしく思った印象があります。
—その頃はキャラソンだったので、どちらかと言うと声優としてのスキルの凄さですよね。
ZAQ そうですね。その頃『非公認戦隊アキバレンジャー』で、実写にも出ていて、ビジュアルも超可愛いし、どんどんどんどん好きになっちゃいました。ライクというよりラブのほうで。
内田 (照)。
—そこから、アーティストとしてデビューしていく内田さんを、どう見ていましたか?
ZAQ 私もアーティスト活動をしている中で、デビューすると聞いたので「すごいっ!」って思いました。で、デビュー曲の「創傷イノセンス」を聴いてみたら、作曲がR・O・Nさんで、作詞が石川智晶さんだったから、曲も超カッコ良く、最高のデビュー曲だなと思ったし、この子は絶対に天下を獲る!って思いました。
—内田さんから見たZAQさんの印象は、どのようなものだったのですか?
内田 当時からこの明るい感じは変わらないんです。ただ、めちゃめちゃ髪型が変わる人という印象でした(笑)。
ZAQ ウィッグだったからね。
内田 あと、心を開いてくれるのが早かったんです。スタッフさんたちと音楽の話をしているときに真面目な顔をしていることはあったんですけど、私に向いているときは基本笑顔で、ラブを伝えてくれたから。私、クリエイターさんと連絡を取ってご飯に行くとか、アーティスト活動を10年やっていても、そんなにないんです。だからZAQちゃんは特別な人です!
ZAQ (突然大声で)やだー!!!! 幸せだー! 幸せすぎる!
—仲良くなったのは、アーティストとして曲を書いてもらう前からですよね?
内田 『中二病~』の頃からだったと思います。
ZAQ Black Raison d'êtreの4人は、なぜかZAQを優しく受けれてくれたんです。OPアーティストと声優さんって、普通はなかなか接点がないんですけど、すごく受け入れてくれたんですよね。それはもちろん、各キャラソンを書いていたからだと思うんだけど。
内田 それに、ZAQちゃんの親しみやすさもあったと思う。
ZAQ だから、みんなで集まることもあったし、真礼ちゃんの家に行くこともあったよね。
内田 『中二病~』のメンバーって、すごく仲が良かったんです。
ZAQ 歳もみんな近かったからね。
ZAQちゃんの曲はライブでファンと会話ができるんです(内田真礼)
みんなと真礼ちゃんのつながりを書くことで、星の光はもっと強くなる(ZAQ)
—「+INTERSECT+」(18年作品)を作曲することになったときはいかがでしたか?
ZAQ めちゃめちゃ嬉しくて、何を書こうか、わくわく!という感じでした。真礼ちゃんのことが好き過ぎて、とにかくオタクにならないよう気をつける感じでした。だから、発注通りに書こうと思っていましたね。でも、この頃、真礼ちゃんも私も、互いの関係性を表で話していたので、ファンの方には仲が良いことは伝わっていたんです。ZAQが『中二病~』のOPテーマ「Sparkling Daydream」でデビューして、真礼ちゃんもそこで名前が一気に広がったから、同じスタート地点だったけど、それぞれ違う道を歩んでいた。そんな2人が、ここで交差(=インターセクト)する……「道は違うけど、気持ちが交わる」みたいなところを歌詞に書いたんです。だからある意味、めちゃめちゃラブソングなんですよね(照)。
内田 ホントだね~。
—カップリングの「魔女になりたい姫と姫になりたい魔女のラプソディー feat.上坂すみれ」は、だいぶ遊んでいましたね。
ZAQ この曲はやりたい放題やってくださいと言われていたし、すみぺ(上坂すみれ)もいたので、思い切り遊びました。真礼ちゃんとすみペのやり取りって、見ていてすごく面白いんです。すみぺって、真礼ちゃんのことを謎に神格化しているんですよ。それこそ偶像崇拝みたいな感じで。
内田 それも不思議なんですけどね(笑)。
ZAQ でも真礼ちゃんのすみぺに対するリスペクトもあって、その関係がすごく面白かったので、それをお姫様と魔女にたとえて喧嘩をさせるという曲にしました。
—アーティスト・内田真礼のボーカルはいかがでしたか? キャラソンとは全然違ったと思うのですが。
ZAQ でも、やっぱり“鬼才”でしたけどね。何回録っても良いし、「こう歌いたいです」というのも言ってくれるんですよ。すでにディスカッションをしながら録れるようになっていたので、やりやすかったです。ただ、そのときも私はガヤだったので、ディレクションはほかの方がやっていたんですけどね。実際ディレクションをしたのって、ZAQ名義の「ライブを忘れたオタクに捧げる聖譚曲(オラトリオ) feat.内田真礼」(22年作品)くらいで、真礼ちゃんの現場ではやっていないと思います。
内田 そっか! 確かに後ろでワイワイ言ってるイメージあるかも(笑)。でも、私は自分の好きな人たちと音楽を作りたいという思いがデビュー当時からあるから、レコーディングに行くことも楽しみのひとつなんです。私の仕事として、声優とアーティストの活動が主にあって、どっちかで悩んでいたとしても、もう一方が支える、みたいな感じなんです。中でも音楽活動は楽しいことを突き詰めていたんですけど、ZAQちゃんは友達だから会うと嬉しかったんですよね。パワースポットみたいな人だし(笑)。愛をもらったり渡したりして、すごく良い相乗効果になっていました。
—その後は定期的に曲を提供していますが、ここからSTARシリーズが始まります。まずは、2ndアルバム『Magic Hour』(18年作品)に収録の「My Star is Here!!」と「Step to Next Star!!」です。
ZAQ また気持ちが悪い話をしちゃうんですけど、真礼ちゃんって周りからめちゃめちゃ愛される存在で、すみぺの偶像崇拝もそうなんだけど、スタッフさんも真礼ちゃんのために一生懸命動いている方ばかりなんです。真礼ちゃんって、そういう魔力があるんですよ! そうやって引き込むものといったら星なんですよね。私の中で、彼女は星=スターという存在なんですど、そうなったときに、私は一旦真礼オタクになってみようと思ったんです。友達として書くと「+INTERSECT+」になるので、一旦オタクの気持ちになって、何なら一度嫌いになってみようとまで考えたんです。まぁ、嫌いにはなれなかったんですけど。でも、この子のことをどうしても応援したい!と思ったし、オタクとして、真礼ちゃんに言ってほしいことを書きたいと思ったんですね。この子に私たちが期待する言葉をそのまま言ってほしい、それが俺たちの希望になるから!と。
内田 オタクの気持ちになっているからこそなんだ(笑)。
ZAQ この子の光をひたすら浴びたい! 闇とか見たくない! そういう気持ちで書いたのが、この2曲です。で、〈頑張る理由がきみだとわかった〉という歌詞を書いていたんですけど、よくよく他の人が書いた曲を聴くと、田淵智也さんも渡辺翔さんも、要するに同じことを言っているんですよね。だから、みんなたぶん、内田真礼を見ている目線は一緒で、表現が違うだけなんです。特に4thアルバム『TOKYO-BYAKUYA』を聴いて、そう思いました。作家からの愛も、すごく受けているなって。
—ZAQさんの楽曲は、すごくファンとの関係性を書いてくれるから、ファンも嬉しいと思うんですよね。
ZAQ 確かに。私は「私が輝く」というより、「みんながいて私が輝く」という歌詞を書いていて、みんなと真礼ちゃんのつながりを書くことで、星の光はもっと強くなるし、それに対して、俺たちはこう思っているよ!というのも歌詞に入れ込む。そこは気をつけてやっていました。
—そこから「ノーシナリオ」のカップリング曲「Love for All Stars」(20年作品)と、そして『TOKYO-BYAKUYA』の最後を飾る「Letter from Star」まで、STARシリーズは続くんですよね。
ZAQ 「Love for All Stars」で、STARシリーズは最後にするつもりだったんです。これで集大成だと。だからバラードで締めくくろうと思いました。ファンとの関係性、その感謝として、しっかり真礼ちゃんの気持ちをまとめようと。だから最新曲の「Letter from Star」も、真礼からみんなへの気持ちだけど、そのみんなにはファンだけでなくスタッフさんも含めまれているので、宛名が少し変わっているんです。
—内田さんは、ZAQさんが書いたこれまでの曲に対して、どんな印象を持たれていますか?
内田 ライブで歌っているときって、普通はしゃべれないじゃないですか。でも会話ができるんですよね。みんなも思い切ってその一員になってくれるからこそ、ZAQちゃんの書いてくれた歌詞で、私たちの関係値を確認し合える。それって、ライブが楽しい!と思える瞬間のひとつだし、歌えば歌うほど強固になる絆みたいなものを感じるんです。だからZAQちゃんが書いた曲たちは、私のライブをとても表してくれていると思います。しかも「こうだよね、僕たち!」ってファンの方も自己投影ができる曲だから、本当にすごいクリエイターさんに曲を作っていただいているなと思いました。
—実際、ライブでそうなっていますからね。
内田 すごいですよね! ファンのみなさんの声量が大きくて、イヤモニをしててもちゃんと聴こえてくるんです。
ZAQ セルフカヴァーライブをやって、「Step to Next Star!!」も歌ったんですけど、〈「あなたがすきなんだ」〉〈「あなたはきぼうだよ」〉ってすごく聴こえてきて、なんか不思議な気持ちになりました(笑)。これ、真礼が歌う用に書いたから、俺に言われてもな~みたいな感じになっちゃって。
(一同笑)
このアルバムを聴いて、歌は絶対に続けてほしいと思いました(ZAQ)
ステージの上でもプライベートでも、並んでいられたらいいな(内田真礼)
—冨田さんは「ZAQさんはもうひとりの内田真礼」、内田さんは「私のアバターだ」と話していたのですが、今作で書いてくれた「Letter from Star」は、内田さんの気持ちになって書かれた曲ですね。
ZAQ そうですね。これまでのSTARシリーズは、星を見ている俺たちの気持ちになって書いた曲で、俺たちが星に言われたいことを書いているじゃないですか。でも輝いている星側からすると、けっこう大変なんだよって。あなたたちが望む内田真礼でい続けることって、そんなに簡単じゃないんだよっていうことを、ちゃんと伝えておこうと思ったんです。
内田 さすがアバター(笑)。
ZAQ この笑顔の裏に隠された努力の結晶ってエグいと思うんです。屈託のない笑顔に見える、このタレ眉タレ目に辿り着くまで、彼女はいろんなつらい思いを経験し、飲み込んで我慢をしてきているんですよね。波に飲まれそうになりながらも必死に踏ん張って、ここまで生き抜いてきたわけですよ、内田真礼の10年間は! その姿でい続けることがどれだけ大変かというのをみんなにもわかってほしいと思っちゃったんですよね。私が言うのも何なんだって感じですけど(笑)、内田真礼はすごい人間なんだから、こんなに努力家で一生懸命やっている姿を、歌に落とし込みたいと思ったので、平メロは、ちょっと暗い部分も見せたりしています。でも、みんなで望む姿でいることが私だからと最後に伝えて、それを手紙にして締めくくりました。だから、ハッピーエンドの曲ではあるんです。
—自分ではなかなか言えないことでしょうけど、それを言葉にしてくれていますよね?
内田 そうですね。やっぱりわかってほしい部分でもあるじゃないですか。いろんなことがあって、それを乗り越えて、波風を立てないように生き残ることを選ぶとかは。そういう瞬間瞬間は飲み込んできているから、音楽だったら、そういうことも言っていいんだなって、歌詞を見たときに思いました。
ZAQ まぁ、私が書いているからね。別に真礼が言っていることではないし(笑)。
内田 確かに! どんなことが書いてあっても、これは私が書いた歌詞ではないか!(笑)。
ZAQ あははは(笑)。
内田 でも、そうそうそう!とは思いました。役者だからこそ、いただいた歌詞を自分のものにする、自分のニュアンスで自分の想いを乗せることはできるんです。でも、この曲を自分の歌として、ちゃんと飲み込んで歌おうと思ったとき、ものすごく考えてしまったんです。だからレコーディングを始めるまで、1時間半くらいかかって。
ZAQ ホントに?
内田 一言目をどうやって歌おうって。
ZAQ でも、すごく素だったよね? 最初の入り。ものすごく良い歌だと思ったよ。
内田 そこがすごく大変だったんですけど、最初に時間をかけて、これにしよう!となってからは、さーーって録れました。
—そこはもう感情的なところだったんですね。アレンジは、内田さんのバンドマスターでもある黒須克彦さんが担当されています。
ZAQ 黒須さんって、私のライブのバンマスでもあるんです。だからやり取りがしやすかったし、ZAQの音楽を間近に見てくれているので、私のやりたいことも理解をしてくれているから、お願いしたというところはあります。彼はベーシストなので芯がしっかりしているという良さがあって、そういうアレンジが好きなんですけど、実は私、黒須さんにアレンジを頼んだのは人生初なんです。
内田 えー!! そうなの? じゃあ、作詞・作曲:ZAQ 編曲:黒須克彦っていう並びはないんだ。
ZAQ ないの。だから実はレアです!
—歌詞に関しては、冨田さんから歌詞のリテイクもあったそうですね。
ZAQ Dメロ以降は、結構ガラッと変えています。
内田 ここまで10曲聴いてきて良かったっていう歌詞ですよ。
ZAQ 冨田さんから長文メールが来て、「アルバムが『TOKYO-BYAKUYA』というタイトルに決まりました。その単語も、入れ込みたいなと思っているんですけど、流れ的に難しそうであれば大丈夫です。でも、そういう情景が浮かぶ歌詞を匂わせることができたらありがたいです」と言われて、そこから、Dメロ以降がほぼ変わったんです。
—〈TOKYO-BYAKUYA〉のハマりは完璧でしたよね?
ZAQ ここしかない!って思いました(笑)。転調後の一番良いところに入ったんですけど、変更して入れたとは思えないですよね。タイトルが入っているのってこの曲だけ?
内田 この曲だけです。
ZAQ 一番最後の曲に入ったんだ! じゃあ良かった。ちゃんと締まったんだね。
内田 それと変わった部分を改めて歌ってくれた仮歌が、感情がめっちゃ入ってて、泣いてる?って話になったんです(笑)。
ZAQ 感極まってはいました(笑)。この最後の部分も、真礼ちゃんが10年、アーティスト活動をしてくる中で、出会いと別れがあって、大好きなスタッフさんも、異動になったり、昇進したり……いろいろあったんですよね。その人たちがいなくなってしまったのは寂しいけど、その人たちの中でも内田真礼がずっと生き続けることができるような存在に、私はなれているかな?っていう気持ちがあったんです。
—〈ねえ、わたしここまできたよ ねえ、まだここにいるから 見つけてね この星を〉の部分ですね。
内田 しかもこの曲では、離れてしまった往年の私のスタッフがコーラスのレコーディングに来てくれたんですよ!
ZAQ (興奮して)えーー! そうなんだ! 結局ラララは誰が歌ったんだろうって思ってた。
内田 ただ、それだと男性の声だらけになって、これはまずいということで、また呼ばれて、私も歌ったんですけど…。
—ここはスタッフに向けての思いもありながらも、ファンも離れたり戻ってきたりすることがあるから、ファンとして聞いててもグッとくる歌詞になっていますね。
ZAQ その他にも「Step to Next Star!!」の歌詞を引用しているところがあったり、1番では〈愛をくれたあなたへ 愛をいまおくるよ〉と歌っていて、最後は〈愛をくれたみんなへ 愛をいまおくるよ〉になり、全体に広がったものになっていたりします。
内田 この〈みんな〉へに変わるのは、ひとつ乗り越えたってことなの?
ZAQ そう。目の前の人への手紙から、一人ひとりがたくさんいる状態のみんなへ宛ててっていうことなんだけど、やっぱり私は、2017年の代々木第一体育館でライブをしている真礼が忘れられないんですよね(『内田真礼 2nd LIVE「Smiling Spiral」』)。あのときみんなの笑顔を見て、すごく感動したんです。あれは確か、急遽決まったライブだったんだよね?
内田 ライブまで4ヶ月ないくらいのときに急遽決まりました(笑)。
ZAQ いろいろ大変な状況の中で、ライブをしている真礼を見て、この子は、不特定多数のみんなを笑顔にしているというより、一人ひとりを笑顔にしているんだなとすごく思ったから、そういう意味にしたくて。
—ボーカルも本当に一人ひとりに歌ってくれているような、近くに感じる歌声でしたし。
ZAQ 耳元で聴こえるくらいのボーカルで、すごく良かったです。あとカギカッコの「大丈夫」の言い方も、すごく良くて! これって何テイクしたの?
内田 でも、3~4回くらいかな?
ZAQ すごい! 私、20回歌ってもこんなに良いテイクは録れない。
内田 それもどんな「大丈夫」がほしいですか?と聞いて、これくらいかなぁと。ここに関してはOKの出しようがないから、自分で、これで!と言った気がします。
ZAQ やっぱり想いを乗せるのが上手い! 強さもあり弱さもあり儚さもあるけど、前向きでもあるっていう。この6文字の中にどれだけのものを込めてるの?って思って、末恐ろしいなと。12年前の私は間違いではなかった(笑)。
—鬼才でしたね(笑)。
ZAQ ここでぞわーって鳥肌が立って。ちなみにここのカギカッコに歌詞を入れていないのは、ライブでは変えて歌ってもいいようにしているということなんです。ここは楽器も無音になるので、そのときの気持ちをスピーチしてもいいのかなって思っています。
—では最後に、10周年以降、それぞれに望むことを教えてください。
ZAQ これからも仲良くしてほしいなと思うとともに、この1枚を通しても思ったんですけど、歌は絶対に続けてほしい。こんなにいろんな歌声で1枚のアルバムを作れるアーティストって、ほかにあまりいないんです。「sleepless」なんてすごく大人な歌声だったし、かと思えば、「ラブ・ユー・テンダー!」や「CHA∞IN」のようなかわいい曲もある。私、「5:00AM」(17年作品)とかも好きなんですけど、こういうおしゃれな曲って、おばあちゃんになっても歌える曲だから、ずっと歌を続けてほしいなって思います。もう声優の域を超えている才能なので。
内田 私もずっと仲良くしてほしいのと、せっかく曲を書いてもらっているけど、意外とステージで一緒になる機会がないなと思って。やっぱり一緒に歌ったりしたいな~って思っています。
ZAQ ツーマンとかもやりたいね。
—「Letter from Star」でピアノを弾いてほしいですけど。
ZAQ やばいやばい。それは泣いちゃうから(笑)。
内田 でもツーマンライブはいいですね! バンマスも同じだし。私には何人か、それこそすみぺとか、人生の中で隣にいてくれる相手がいるんですけど、私にとってZAQちゃんは、隣にいてくれる相手なんです。それこそ「+INTERSECT+」ですね!ステージの上でもプライベートでも、並んでいられたらいいなと思います。